映像・教材

教材個別事例から始める地区診断教材

個別事例から始める地区診断教材
「膨大な情報の中から何が重要な情報かわからない」
「地域という漠然とした相手に対して、興味や面白味を感じられない」
「地域や生活に対する感覚が乏しい」、
保健師の基礎教育において学生の地域診断の学習を支援する過程で、このような困難を感じたことはないでしょうか。
保健師の実践を方向付ける「地区診断」をどのように教授したらよいのか、
本教材は、大学で地域看護学を担当する教員の日々の教育実践の知から生まれました。

1.本教材のねらい

この教材は、保健師基礎教育課程においては、保健所・保健センターでの公衆衛生看護実習を経験する前、学内における演習で、保健師が行う地域診断・地区診断を学習するためのものです。あるいはまた、看護系大学の看護師教育課程における地域看護学教育において、地域診断・地区診断の学習に活用いただくことも可能と考えています。

2. 本教材の用い方

演習の課題は、コミュニティのヘルスニーズを分析し、保健師の活動計画を作成するまでを設定しています。しかし、さまざまなカリキュラムの中で、設定された授業時間数や到達目標に応じて、用いていただけるように考えています。教材の一部を講義の中の一部で用いることも、すべてを使って、一科目を構成することも可能です。プログラムに応じて、自由にアレンジしてご活用ください。

3. 本教材の特徴

保健師が行う地域診断・地区診断の学習教材として、本教材には下記の特徴があります。

保健師が出会った事例の検討を通して、
地区診断に必要な情報とその情報を得るための方法を考えることから始める

地域の情報(あるいは地域)を提示し、視点に沿って情報を収集することから始めるのではなく、個別事例を分析し、同様の状況が発生することを未然に防ぐという考えから地区診断の必要性を認識し、そのために必要な情報と、その情報を得る方法を考えることから始める課題設定としました。

地区活動情報に複数の個別事例を含める
実践を通して出会った事例情報の蓄積から地域課題を見出すという、対人援助実践者である保健師固有の地区診断の思考をたどることができるよう、教材資料には最初の事例から発展した複数の個別事例情報を含め、それらの個別事例情報を分析するような課題を設定しました。

へルスニーズ分析のための思考を導く段階的な課題を設定する
保健師であれば通常の地区活動を通して意識することのない思考のプロセスを、初学者である学生が順にたどることができるよう、課題を順に示すようにしています。

今後、ワークシートや学生の学習を進めるガイド、学生のイメージ化を助ける視聴覚資料など、教材をバージョンアップしていく予定です。
また、現在教育評価方法の研究とともに、公衆衛生看護の学習方法論の開発を目指しています。
本教材をご希望の方は、以下までご連絡ください。
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以下の文献もご参照ください。

1)牛尾裕子・松下光子・飯野理恵.:公衆衛生看護教育を担当する大学教員が「地区診断」の教育において重視していた教授内容,日本地域看護学会誌,16(3), 2014, 82-89.
2)牛尾裕子:学士課程看護学基礎教育課程における地区診断の演習・実習教育の現状, 兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要,第21巻,2014.
本教材は、下記の研究助成を得て、開発しました。
平成23~25年度科学研究費補助金基盤研究(c)「保健師学生の対象アセスメント能力の向上を意図した視聴覚教材の開発(研究代表者 兵庫県立大学 塩見美抄)」(課題番号23593394)
地域アセスメント教材開発班
分担研究者 牛尾裕子(兵庫県立大学看護学部)
共同研究者 松下光子(岐阜県立看護大学)
      飯野理恵(千葉大学大学院看護学研究科)      
      嶋澤順子(東京慈恵会医科大学)
      小巻京子(兵庫県立大学看護学部)
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